有線七宝用の純銀平線!
純銀平線は、銀線を立てて模様の線を仕切り、釉薬を乗せる枠を作る、有線七宝という技法に使用する銀線です。
恐らく多くの方が「七宝焼」と聞いて一番に思い浮かぶ作品が、有線七宝の技法を用いた作品でしょう。
多色七宝の少々滲んだ色の境界とは違い、はっきりとした境界を付けることができます。
銀線の幅、厚みはまちまちです。
これより薄いもの、幅が狭いものもございます。
太く幅の広い銀線は、額や立体物に使用するのにオススメ。
小さな銅板などに使用する際には、厚0.06mmをオススメします。
幅はお好みで結構ですが、あまり小さいと釉薬が線を超えてしまう恐れがありますのでご注意下さい。
※100mタイプもございます。お気軽にお問い合わせ下さいませ。
□■銅板に対する銀線の立て方■□
銅板や銀箔に直接銀線を立てると、銀線が焦げてしまいます。
必ず下引きの釉薬を置いてから立てるようにして下さい。
また、銀線は
700℃で1分程度焼いておく(焼きなましておく)と柔らかくなります。
作った形がしっかり保てるようになるので、線立てがしやすくなります。
1. 裏引した銅板の表面に、下引をして焼成します。
2. 銀箔を銅板より少し大きめに切ります。
箔ブラシで叩いたり、タオルに押し付けて銀箔に視認できない程度の小さな穴を開け、
下引をした銅板に被せます。
銀箔の端は、折り曲げて裏に回して下さい。
800℃で1〜2分焼成をして、銀箔を定着させます。
3. 銀箔の上にS300の特銀用白透などを盛ります。
もし立てる銀線が複雑な模様ではないのなら、
この段階で釉薬に銀線を少し埋めるようにして立ててしまいましょう。
複雑な模様であれば、銀線を立てずに
800℃で2〜3分焼成します。
4. (3で銀線を立てていない場合)
CMCのりや白笈を水に溶いて、銀線に少量付けながら線を立てます(仮止め)。
有線を立てるときの主な注意点は
◎CMCのりや白笈をあまり付けすぎると、
出来上がりの色が濁り、黄色くなってしまいますので注意して下さい。
◎銀線は、全て床に対して垂直に立てましょう。
カーブにあわせて傾かないように。
の2点です。他にも細々とした点はありますが、この2点には特に注意しておきましょう。
立て終えたら
800℃で1分ほど焼成し、銀線を固定します。
5. 着彩します。
線を越えないように釉薬を盛り付けます。
盛り終えたら
800℃で2分ほど焼成します。
6. 好みにあわせて、表面を削ったり、あるいはS300特銀用白透を塗ったりして完成です。
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